春遠からじ!?
共通試験が終わり、私立大学個別受験シーズンに突入する。響子は別の大学の受験票を持って出かけようとする五代を回想し試験の心配をする。
そんな折、一の瀬が響子に見合いの話を持ってくるが、あいまいにごまかしその場をやり過ごそうとする響子。そんな響子を見て一の瀬は「五代のことが好き」と誤解し勝手に盛り上がる。このやりとりを偶然にも立ち聞きしてしまった五代も、一の瀬同様勘違いし舞い上がってしまう。
その翌日、本命の大学受験当日の朝、前日の誤解のこともあり五代を見送らない響子だが、後になりそのことを後悔する。しかし一の瀬と立ち寄った居酒屋「豆蔵」にて、試験に全く歯が立たず途中退席してきた五代と鉢合わせてしまう。響子は酔った勢いから「次の試験にはついていく」と五代を叱り、実際に試験会場までついていくことに。
考察など
響子は見合い話のときに本当のことはまだ話さないが、「言っちゃおうかしら、惣一郎さんのこと」と独白し顔を赤らめている。そろそろ読者に「惣一郎」=「犬」ではないことを勘付かせる演出。
五代に対しての響子の気持ちが、「ダメな弟を持った気分」という独白により明らかになる。
日時
昭和56年(五代20歳の年) 2月
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